
医療系ドラマを見ていると、登場人物のどっちがエラいのか上下関係がわからなくなったりしませんか?
インターン、レジデント、フェロー、アテンディングはどういう仕組みなのか、アメリカでの状況を調べました。予備知識として知っておくと、 ドラマの人間関係や経済状況がわかりやすくなります 。
アメリカのインターン、レジデント、フェローとは?
インターン、レジデント、フェロー、アテンディングの違いを調べてみました。アメリカで医者になるための工程です。下記順でステップアップしていきます。
- 4年生大学
高校卒業後、大学で学士号を取得。物理学・化学・生物学を履修。 - メディカルスクール(医学大学院)
医学大学院で4年間教育を受ける - インターン
メディカルスクール卒業後の研修医1年目。主要診療科を一通り回る。試験に合格するとレジデントになれる。 - レジデント
内科なら3年、外科なら5年が一般的。年収600万程度といわれる。 - フェロー
さらに専門性を磨き研修する期間がフェローシップ。(オプション)
1~3年間。その間は安月給なので、医学部ローンの返済が困難。ローンの利子が増え経済的負担が大きい。
フェローはレジデントを指導しながら、自らは指導医の指導を受けつつ患者をみる。
フェロー卒業後の専門医試験に合格すると、一人前の専門家認定医となる。 - アテンディング
研修修了済みの専門医、指導医。アテンディングになると年収がぐっと上がる。
EDとERの違いは何?
救急ドラマといえば『ER』のイメージがありますね。『シカゴメッド』では救急医療部門のことを 「ED」と言いますが、なぜ「ER」とは言わないのか調べてみました。
昔、病院の緊急治療ができた最初は、カーテンで仕切られベットが並んだシングルルームでの治療だったそうです。なので ER (the emergency room)「緊急治療室」と呼ばれていました。当時は救急用に医師や看護師を配置していませんでした。
その後年月を経て、病院の救急は年中無休で多数の医師・看護師を配置する重要部門になったため、 ED(Emergency Department)「救急部」 と呼ぼうという動きがありました。
でも別の意味のほうがメジャーになっちゃったんですね…
↑シカゴメッドのキャストは仲がいいですね
フェローがお金がない…と言っているのはこういうことだったんですね。